ストローアート in お台場
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人間の目というものは「都合よく見る」機能があって、意識していないのですが自分の見たいものに焦点を絞って回りを背景化してしいます。だからカメラの写真がなかなか思うように撮れないと感じるのでしょうね。耳の場合も同様で「カクテルパーティー効果」といって雑踏の中で自分の聴きたい音だけ取り出して訊くことが出来たりもします。
「錯視」「だまし絵」も、ただ見るだけではなく、そこに人間の経験知などの精神活動が加わって平面に描かれたものから立体を想像したり、思い込みを利用して楽しむことが出来るのです。
「ラロックの聖母」を描いたと言われるレオナルド・ダ・ヴィンチのモナリザや、能面も、見る角度や演技など様々なものが精神作用していろんな表情に見えることを計算された科学的な芸術でもあると思います。ストローアートは足元にも及ぶわけはありませんが、たった1本のストローで造形するのを基本としていますので、基本的な折り方は同じなのに頭と尾の方向を変えるだけで恐竜になったりエビになったりする立体的なだまし絵の一種かもしれないと私自身は感じています。ご覧になる方は人間にしか出来ない心の動きを働かせて見ていただければ、きっと作品がより一層いきいきと感じて戴けるのではないかと思います。
作品の内容は・・・
- 金魚鉢
- ネズミ達
- 植物(水草、椰子、蔓:つるなど)
- 恐竜(プレシオサウルス、テラノドン、アンモナイト)
- ワニ
- オットセイ
- 鳥3種
- エビいろいろ
- 甲虫(ゴキブリ? 何虫かはあなたが決めてください)
- トンボ
- 魚
簡単なストローアートを作るブースも特設されますので、まだ実物をご覧になったことがない人も是非体験してみて下さい。