Beauty. Decorate and simplify
美 飾ることとシンプルにすること



 最近はデコ電のような装飾や、ギャルのヘアスタイルのように「盛る」というとオーバーに飾り付けるなどの意味もあり、飾る前に既に出来上がっているものに「加える」ものづくりが人気です。
加え方を失敗すれば、元の素材や個性を壊すこともあるので、誰でも出来そうでセンスを問われるものですが...。

 逆に、花札や浮世絵にしても、和食や茶室などにしても、簡素化してデザイン化した日本古来の美意識を感じます。
茶室にある一輪の花や一幅の掛軸から豊かに季節をイメージすることが出来ますし、唇に当たる器の肌触りにも感覚を研ぎ澄ませてこそ深くお茶を味わうことが出来ます。
お点前は、形だけでなく理に適ったもので、その形で、その手順でする理由を知れば、美味しさであったり、美しさであったり、ものや人を大切にするためであったり、一番適した方法で行われていることが解ります。

 ストローエビも、作り始めた頃は、着色したり、グリッターを付けてみたり、色々盛ったこともありました。
でも、それではストローの個性を殺してしまうことに気づき、以降、シンプルな美しさを追求するようになったのです。
ある時期俳句の手ほどきを受けていたのですが、それとも通じるところがあるようです。


切り取った部分も7つしか出ません。
それは切る手数を少なく作ることでもあります。

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