[12]To egg drop competitions
エッグドロップ コンペ開催まで 12

公平の意味

 エッグドロップのルールも、対象とする人によって変ってくると思いますが、
小さな子供からお年寄りまで、区民の幅広い層に楽しんで貰うために、
競技化された「エッグドロップ甲子園」とは違うルールに拘りました。

高校生が限られた材料の中で英知を搾ることは競技としては面白いと思います。
なにより私自身が、自分にストロー1本で造形することを強いていた時期もありましたから、
不自由な中で工夫することの意味はよく解っているつもりです。

でも、私にはそれまでに、科学工作レシピの取材>編集や考案をして、
身近な素材で作ることに親しんで来た(慣れている)のです。

青空文庫 読書尚友のスクリーンショットより
エッグドロップも、幅広い年齢層を対象とする場合は、
自分の使いこなせる素材を選べることが公平だと思います。
最初に難しいと思われては、せっかくの機会を奪ってしまうことになるかもしれないからなのです。
これもまたストローアートを初めて知った人から
「作ってみたい」と「不器用だから無理」というほぼどちらかの言葉を、ずっと聞いてきたからなのです。


私は自分が片方の耳が聴こえないこともありますし、娘がEBVで1年半闘病したこともありますし、

病気や障害を持つお子さんのことが気に掛かります。
科学教育に関わるきっかけになったのもそんな事情が大きく影響しています。

公平とは様々な人の立場を思いやることだと思います。








陶磁器の緩衝包装技術の考察 (pdf)
 現代の包装設計では、商品特性と輸送環境を考慮して材料の選定を行い、
 設計条件(製品の許容加速度、重心位置など)を基に緩衝設計を行っています・・・

と書かれています。
それを子どもに当て嵌めてみると、
 割れやすい卵を、
 4階から駐車場(GL 2階)に落とすことを考えて材料を選び、
 いろんな状況を想像して考えて作る
ということになり、ものづくりのイベントでは、材料が選べる自由は大切なことだ
と、私は考えています。

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