ハロウィン・エピソード(5)
お化けと小泉八雲
Halloween & Ghost & Koizumi Yakumo

 ハロウィンの起源は、ケルトの収穫祭の風習と、カトリックの諸聖人の祝日(万聖節)と、死者の月のイブとが結びついた北アイルランド(アイリッシュ:ケルト)のお祭りでした。そのハロウィンの風習は、イングランド南部では17世紀以降、115日の火薬陰謀事件の記念日(ガイ・フォークス・デイ)に置き換わって廃れました。でも、スコットランドやイングランド北部にでは広く普及したままでした。
カトリック信者は墓参りやミサに出掛け仮装などはしないそうですが、アメリカではプロテスタント信者が多く、翌日の万聖節は行われません。…とは言うものの私の知人の知人はカトリックですが、ハロウィンには飾りつけなどに力が入っているようです。時代が変わったということかもしれません・・・。ちなみに聖人の日としては3月の聖パトリックの祝日(緑の日)が有名です。
 一方「耳無し芳一」などの怪談で有名な小泉 八雲1850627 - 1904926日/新聞ルポライター、エッセイ・小説等の作家、日本研究家)が、この時代に生きた人でした。
父親はアイルランド人で、日本国籍を取得する前の名は、パトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn) 。ラフカディオはミドルネームで、幼少期に厳格なカソリック教育を受けたハーンは、アイルランドの聖パトリックに因んだファーストネームに反発してあえて使わなかったといわれています。
 ハーンは20歳の時に移民船でアメリカに渡ったそうですので、それは1870年ということになります。アイルランドの大凶作から200万人もの米国への移民から二十数年後のことで、ハロウィンは形を変え米国で定着していた時代ではないかと想像します。
 そして、日本で暮らすようになったのは、そのまた20年後の1890年のことでした。
西洋と東洋の両方に生きたと言われる小泉八雲のように、ハロウィンと節分お化けの共通点を興味深く感じました。

MEMO
世界の民謡・童謡 ダニーボーイの謎
http://www.worldfolksong.com/closeup/dannyboy/page4.htm

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