この地震で振り返ったこと

【PTSD】
《posttraumatic stress disorder》心的外傷後ストレス障害。忍耐の限界を超えたストレス、たとえば、戦争・災害(地震など)・テロ・事故・犯罪事件などを体験した後に生じる心身の障害のこと。不安・うつ状態・パニック・フラッシュバックなどが代表的な症状。日本では、1995年の阪神大震災後に問題になった。(Goo辞書より)

 阪神淡路大震災の時、私は小学校PTAの広報委員をしていました。その時初めて「PTSD」という言葉を新聞で知りました。まだインターネットもなかったので、切手を貼った返信用封筒を医師会に送れば資料を戴けると知って取り寄せました。3月の広報紙に心配な方には資料を提供するという小さな記事を載せたのを覚えています。
 私は、身内の者から、数十年も前の事件を思い出しては病的な繰り言を聴かされているのが日常だったのですが、震災後はそのフラッシュバックが頻繁で、他人事ではなかったからなのかもしれません。
うちは大阪なので地震そのものの被害は殆どなかったのですが、1―2年間は、トラックが通って揺れただけで夜中だろうが朝方だろうが関係なく叩き起こされるので、ゆっくりと眠れないことが長く続きました。そんな中で一人っ子の娘はひと月も便通がなかったことは、精神的に負担だったのだろうと、後からわかりました。
 うちの猫は私が仕事などで外泊する時は、それを察して落ち付かない様子を見せます。何も言わないのに、私から「帰ってこないよ」周波が出ているのでしょうか・・・?とにかく動物も子どもも、とても親密な相手の気持ちは伝わり易く影響を受けやすいものだと、今また再認識しました。

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