阪神・淡路大震災前夜

 私は、16年前の今頃は歯痛で唸っていました。今日と曜日は違うのですが、当時は1月15日が成人の日で、翌16日はハッピーマンデーの連休ということで、歯科医院が休診ということは同じです。どんなに次の朝を待ち望んでいたか・・・。殆ど眠れずにいた枕の下から、ゴーっという音が響いて、なんだろうと思う間もなく揺れが来ました。まるでハイスピードカメラで録ったように、ピアノの上の置物がスルスルと滑りながら落ちて行ったのを見ていました。時間が時間だけに慌ててしなければいけないことも無かったせいか、怖かったのですが、それを声に出すと余計恐怖が募るような気がして、じっと様子を見ていました。
建物や家具の配置の向きが幸いだったのか、大した被害も無かったのですが、その後は断水と歯科医の休業で大変な思いをしました。
 もう一つ印象に残っているのは、14日に知り合いのお誕生会があり、その帰りに東の空に大きな赤い月を見たことです。


 その後、台湾には921地震があり、その被災地の婦人会と幼児教育指導者への講習ということで台湾に行き、その講習地の一つである高雄の旗津夜市で吸管造型工芸と出逢ったので、阪神・淡路大震災から繋がった流れの中に今も居ると、あらためて感じています。

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