ストローラプトル(Straw-raptor)西海岸に
Jackさんが撮影したストローラプトル。私はこれは何であるか説明を付けなかったのですが「ベロキラプトル」だとメッセージ(返事)に書いてありました。やっぱりものづくりは共通の言葉なのですね。
サンフランシスコの近くにあるwikiHowの拠点に、私はストローラプトル(velociraptor)とストローエビ(shrimp)などを送りました。もう随分前にプレゼントされたUSBメモリーのお返しがしたいとずっと気になっていたのです。
「なぜ日本語ではなくて、そんなに英語の記事の執筆に一生懸命なの?」と思われる方があるので、その理由を知って欲しいと思います。日本でたった唯一のストロー細工の本を2003年に出版してから、知らない方から「作品を売って下さい」とメールを戴いたりすることもあるのですが、不公平な対応になる場合があると良くないのでお断りしています。プライベートな繋がりやリアルに親しい交流があればもちろん売ったりせずに差し上げています。
わざわざ遠くから家まで習いに来て下さった方には、一緒に作ったものを持って帰っていただいています。これまでに一番遠くから訪ねて下さったのは香港の方でした。国内だと九州や東北からもみえたことがあります。日本観光や大阪観光などのついでにスケジュールに組み込んで下るのか、私もそんな旅がしたいと思います。
今ではストローアートを公民館などで教えている方もあるそうです。もともと台湾では、人から人へと伝わっていたクラフトだったので、日本でもそういう時期に達したのでしょう。クラフトも子どもと同じように成長するものだな・・・と思います。
大道で売られている方などもありますが、それは作品そのものだけではなく、「記念(おみやげ)」だったり「コミュニケーション」だったり、「パフォーマンス」だったりの付加価値の部分が楽しいのだと・・・「ストローアート」はそういう人を介したアートだと思うのです。
私はパフォーマンスは出来ませんが、代わりに本やWebなど多くの人に知って貰えるメディアで伝えて行こうと考えています。wikiHowで英語で書くこともその一つ。それは、英語圏の人達に日本のことを手づくりを通して知って貰いたいという気持ちと、もう一つ、日本の人に向けて、英語を通して観て戴きたいという気持ちで書いています。というと偉そうに聞こえたら困りますが・・・
日本国内にはハウツーが充実していて、わざわざ面倒な英語サイトに行く必要はないと感じる方も多いでしょう?私も英語はぜんぜんダメなので、乗りかかった船とは言え、なぜこんなしんどい目をしているのだろうと思うことがあります。でも、ネイティブの共同編集者が自然な英語に直してくれたり、ディスカッションで意見や感想が聴けて、その中で日本とは違う感性や考え方に気付くことがわかったのです。
最初の頃は独特の言い回しが理解できず、怒っているのか褒められているのか・・・失敗も数え切れないほど。多少進歩はあるものの基本的には今もそうです。でも、合衆国の名のように、集う人は英語のレベルも様々で、多様を受け入れてくれることを実感しました。但し全てが良いサイトとは限らないので、それは私がwikiHowに巡り合えたのが幸運だったと思います。
子ども達が(13歳以下は大人と一緒に)、順序立てた記事の書き方やルールや英語の感覚を、楽しい手づくりを通して知らず知らずのうちに身に付けてくれたらいいなと思っています。私のように英語の中にいきなり飛び込んで苦労しなくてもいいように。
2004年のインターネットと教育フォーラムに参加して知った「ネットマムのカンガルーの縫いぐるみ」に倣って旅したONSENくんやITとCニャのように、視覚・聴覚だけのオンライン交流の中で、ストローラプトルが触ることのできるマスコットとして、お互いにより相手の実感が持てるようになればいいですね・・・。