青少年のための科学の祭典とストローアート (3)


 これは(2)の翌年2002年の全国大会の実験解説書の「草花あそび ハッパでバッタ」というブースのページです。この年は、私は「キッチンはプラスチックおもちゃ工場」という卵パックもペットボトルもストローも使って、花の他にも浮沈子もという欲張りなテーマで出展していました。お昼休みは食事の時間も惜しんで他のブースを観て回った中に、このシュロバッタを作っているブースが目に留まりました。見るとストローエビと同じ編み方ではありませんか!この頃の私は台湾で出会ったストロー細工をなんとか自分で工夫してエビだけが作れるようになっていたので、バッタもストローで出来ると確信しました。大阪に帰ってすぐに作ってみて、台湾で出会ってから約一年後にレパートリーにバッタが仲間入りしたのです。それからというのは、ちょっとしたアレンジでいろんな造形が出来ることがわかったので、どんどん作品が増えて行きました。偶然で幸運だったと思いますが、自分に偶然を見過ごさない態勢が整っていないと、幸運は通り過ぎて行くのではないでしょうか。物事は繋がって起こる必然でもあると感じます。

 それとともに、台湾の吸管工芸と棕櫚バッタの関係や歴史にも興味が湧いて、ルーツなども知りたいと思うようになりました。
これ以前にも、「水飲み鳥」や「浮沈子」の来歴に興味を持って情報を集めたりしていたのですが、どうも私はものづくりの発想の背景や発展の過程に興味が向くようですが、これまでは客観的に楽しんでいたことを、「ストロー細工」では、自分自身がその来歴の一部になるとは思ってもみないことでした。
でも考えてみると、それは特別なことではなく、自分で研究して工夫したアイディアを付け加えて行くことは、誰もが来歴の一部であると思います。ただ私の場合はそれが印象的な出来事と共に経過しているということでしょうか・・・。

青少年のための科学の祭典とストローアート (

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