「ゾーン」の考察

私は影が好きです。

 キングギドラが2頭目で気に入ったのが出来てしまったことについて、道上洋三さんのお話を聴いていて納得しました。
 石川遼くんが「ゾーン」と言っている、イメージトレーニングで自分の世界に入り込めた時―ギネス記録の58打の時もそうだったそうです。例えば、バスケットのシュートの実験で、練習を毎日したグループは25%、練習を1日しかしなかったグループは数パーセントの確率で決めたというのは予想通りの結果ですが、練習はせずイメージトレーニングだけしたグループが23%の確率で成功させたというのです。
 たぶん気に入ったキングギドラがすぐに出来たのも、このイメージトレーニングゾーン先日の成り行き)の結果なのだと思いました。


 娘が3歳になっても言葉が遅くて(言葉数が少なく)心配で、保健師さんに相談したこともありました。「読み聞かせ」が良いと聞いて、その頃毎晩絵本を音読してやりました。男の子・魔女・・・声を替えて声優みたいでしたよ。その甲斐あってか、それまでのことが信じられないほどに、4歳近くなって初めて海にドライブした時、車中の4時間喋り続けたことがありました。これは、子どもの中でイメージトレーニングが蓄積されていて、海に行くという高揚した気持ちの中でゾーンに入ったのだと想像します。


 さて、写真の黄色のキングギドラは3作目なのですが、これが結構骨が折れました。ゾーンに入って作っているのではなく、「再現」作業だからなのでしょう。また、私の性格は同じものを作るのが苦手なこともあります。ちょこっと違う工夫をしてみたくなるのです。その結果、「前の方が良かった・・・」なんてこともしょっちゅうあります。それが作品を定着させる過程での我慢するところです。それを乗り切れば楽になり・・・そして飽きて、また少し時間を経てから気持ちが向いた時に新鮮な目で見ることが出来る・・・これが「クールダウン」でしょうね。 そんな繰り返しです。


おはパソ 話のマーケット 6月17日「石川遼」
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