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空気を読む

「空気を読む」というのは、日本独特の感覚と言われています。
「KY」などとその場の空気を読めない人を揶揄したりしますから。
でも、それは外国人が鈍感というのではありません。

「空気を読む」といっても色々あって、
 空気を読めない鈍感な人
 あえて空気を読まない人
 空気を読んでも、その空気に同化しない人
など様々です。

周囲に合せて自我を殺すことで和を保つのが美徳とされる日本社会。
鏡のような水面に石を投げ波紋を起こすことを避けるのが身についているようです。

ある童話が思い浮かびました。

一つは「王様の耳はロバの耳」
ギリシャ時代のミダス王の話で、
アイルランドでは民話「馬の耳の王様」という話が有名だそうです。
現代的に言うと自己規制のお話でしょうか...。

もう一つはアンデルセンの「裸の王様
考え方によっては、周囲の人が空気を読み過ぎたお話ではないかと思います。
あまりにも堂々としているので、中には自分の目が変なのかと思う人もいるでしょうし、
その方が都合がいいからそういうことにしておく人もいるでしょうし、
仲間外れが怖いからという人もいるでしょう。



これらは外国のお話なので、空気を読むのは日本人だけのことではないようです。
ただ、教訓的な童話にもなっているということは、
それを良しとせず、子どもの頃から自分の意見とアンチテーゼを無視しない文化がありそうです。

情報が世界中に回る時代には、
今までのように「静」と「和」だけでなく、「動」と「異」に目を向けなければいけないと感じました。



Irish imbas より http://irishimbasbooks.com/irish-folklore-the-truth-behind-the-king-with-horses-ears/ 

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