ストロー彫刻
Plastic straw modeling

 佐藤忠良が、「彫刻の基本は立つことです」と言いました。
座っていても、寝そべっていても、立つことなのです。
重心を考える。重力(地球の引力)を感じるということなのですね。

 日本はアシモなどに代表されるように、世界で唯一二足歩行のロボットに拘り続けている国だそうです。「立つこと」は難しい。ガンダムや古くはアトム・・・世界的なアニメブームは伊達ではなく、私は日本のロボットは彫刻であると言っても過言ではないと思っています。

 ストローはとても軽い素材なので、ストローアートの重心をとるのがとても難しいですが、重心が感じられると「立つこと」が出来るようになります。



 もう一つ「螺旋」というキーワードも仰ったそうです。
どういうことかと伺うと、「人間には直線の部分は無く、ねじれがある」ということだそうです。
ストローは縦に切っていると感じることあると思いますが、ねじれがあります。

とくに外国製のストローはねじれが強いと感じます。でもそれがストローアンドロイドの時も人間らしい良さを出してくれているのかもしれませんね。
ラインを活かした鱗がポイントのストローフィッシュにも、それを感じていました。

 よく「バランスのとれた」という言い方をしますが、それは重心が感じられた結果であると思います。心にも家や国にも、精神的にも物理的にも重心はあって、もし転ぶようなことがあったら、それは、無理やりに倒されたか、或いは見せかけの重心だったのではないでしょうか。





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