"Ikebana" is whether or not artistic
生け花は芸術か?

 私は「日本の美」を紹介し合うグループや「日本の誇れるもの」を紹介するイベントに関わっています。
それらでは、日本人の自分が、まだまだ自国の中にも知らないことが沢山あることを感じさせられます。
また美に対する感覚も、万人が美しいと思うものもであっても、それぞれに持つ印象は違うものだということを改めて感じますし、自分に無い視点を知ることは、ものの見方を深めてくれるように思います。


 そんなグループの中で、「生け花は芸術か」自問自答したと仰る生け花の先生がありました。
それで、一般的にはどのような認識なのか、まずWeb辞典を引いてみました。
 【生(け)花/活け花/Ikebana
草木の枝・葉・花を切り取り、花器に挿し、形を整えて鑑賞に供すること。また、挿したもの。立花(りっか)・生花(せいか)・自由花など、種々な様式がある。華道。挿花。 http://kotobank.jpより抜粋)

 生け花は江戸中期に様式化が興り、基本的には天・地・人の三格の役枝で構成し、全体を不等辺三角形「く」形にまとめ、水際を1本とするなど「お流儀」と呼ばれる形があるので、「芸術ではない」と考える人もあって、そんなことを再考されたのだと思います。でも、様式は絵画にも、建築にも、様々な美術に存在するものであって、その作品の全体を構成しているものではありません。一つの制約の中での美の追求・・・ということで、その中でも個性は発揮されるものだと思います。まして生きた植物を扱って創作するものなので作品自体も生きています。活けたてには蕾だった花が何日か経って咲いたり・・・変化する美・二つと同じものが作れない儚い美―という日本人の感性を表す芸術だと、私は思います。

 今世界的に注目を浴びている盆栽(Bonsai)についても同様のことが言えます。
却って、海外の方が既成概念に囚われずに自由に感じることが出来るので、日本よりも評価が高いのかもしれません。
 wikiHowでは先日こんな記事も配信されました。
How to Make a Zen Garden for Your Desk
How to Make a Mini Zen Garden

http://www.wikihow.com/Image:Zen-garden_27941.jpg
 Zen Gardenと言われるようで、その小さな景色から大海などの自然を瞑想しようとする理解が感じられて、日本人としては嬉しく思います。
 
 そのような中で、「芸術」か否かは個人の感覚で持つ自由があると思いますが、他人の作品を芸術ではないと思っているからと言って勝手に活け直したり、一本を抜き取って第三者に見せることなどはあってはいけないことだと思います。
認知症ケアの高齢者の作品でもよく起こることです」と、仰っていましたが、側で一緒に手伝いながら(指導しながら)完成させて行くのは良いと思いますが、そうでない勝手な干渉・介入は人格を無視した行為だと思います。子どもの作品でも同じことが言えますね。

 娘が高校生の時だったか、『先生に「お母さん頑張ったね」って言われたよ』と笑って言われたことがありました。これは娘が自分自身のことを「普通の高校生の何倍も活動している」と言うくらいクラブ・バイト・委員・インターン・・・と忙しい学生生活を送っていたので「ママ手伝ってビーム」を送って来たので、母親の愛情からです。(笑) 勿論勝手には作りません。そんなことを懐かしく思い出してしまいました。

 

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