レジ袋・ポリ袋・ビニル袋・ナイロン袋・Plastic bag

仲間外れはどれでしょう?
 1.レジ袋
 2.ポリ袋
 3.ビニル袋
 4.ナイロン袋
 5.Plastic bag
A 5番 英語だから」でも間違いとは言いませんが、1番のレジ袋だけが素材名ではなく、用途名なのです。


 2番のポリ袋が正式にはポリエチレンの袋で、スーパーのレジで使われている袋は、現在では殆どこの素材です。ところが、先日の報道でも、「放射性物質に汚染された衣類は帰宅後、ビニール袋に入れて・・・」などと言われていますが、実はあれもビニルではなくポリエチレンの袋なのです。
 一般的なポリ袋にはHDPELDPEがあって、レジ袋はカサッとした感触のHDPE(高密度ポリエチレン)、少し柔らかい感じのゴミ袋はLDPE(低密度ポリエチレン)というプラスチックで作られています。なのに、「ビニル袋」という人がまだまだいるようで、それは日本だけでなく、お隣の韓国でも同じです。というか、韓国には「ポリ袋」という言葉がないので、「ビニル袋」=「ポリ袋」という変な習慣になっています。日本でも年配の人程「ビニル袋」という人が多いのは、韓国と同じような状況があったからです。
 ある調査では、東日本は「ビニル袋」、西日本は「ナイロン袋」と呼ぶことが多い傾向があるとききました。私の想像では、大阪は近代紡績工場発祥の地でもあり、西日本に紡績工場が多く、「戦後強くなった○○と靴下」と言われるように、ナイロンは絹に代わるストッキングの素材として印象が強かったからだと思います。
 英語は「Plastic bag」。 どんな新しいプラスチック素材が登場しても、これなら間違いではありませんね。でも、一面この言い方が一般の人の考え方にも影響を与えているように、私には思えます。
プラスチックの種類は豊富でその性質は様々なのに、一旦ひとつ「有毒」ということがインプットされると、プラスチック全てが有毒と感じてしまうからです。ポリ袋やキャップやストローのポリプロピレンなどは、完全燃焼すれば炭素と水素になるので「毒」というのとは違います。水だって酸素と水素で出来ているんです。なのに、ポリプロピレンのストローをライターで少し溶かすことをとても有毒で危険なことのように思われ、そのくせ接着剤もプラスチックの範疇であるのに、日本ではもう製造されていないような毒性のあるものを勧められたり・・・ということがありました。
 日本では、せっかく「ポリ袋」という名前が付いているのですから、それを浸透させて、それと共に正しい知識も持てるようになればいいと思います。色んな視点から見てより良い持続可能な方法を選択出来るようになりたいものです。
How to Remember to Take Bags With You to the Store

レジ袋水中花などプラスチック・クラフトレシピ
http://atelier.woman.excite.co.jp/gallery/u_plasticjewelry/

レジ袋水中花(English)
Make a Water Flower from a Plastic Bag and Straw

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