アメリカ的な考え方に学ぶこと 2

 Facebookの他に、最近の伊達直人(タイガーマスク)現象を通しても、日本とアメリカの感覚の違いについてわかることがありました。寄付についても寄付の額でアメリカの1/50しかないと言われる日本にも、この「隠匿の美」現象がもっと広がって行けばいいと思いますが、広がれば広がる程、いつまでも話題にはならなくなると思いますので、匿名で届けられた品やお金が、その後どう活用されたのか手応えが感じられないようでは、またブームのように冷めて行きそうな気がします。
 私はwikiHowでは最初から実名で活動していますが、wikiHowのアドミン達は、初めて半年くらいした時に、私に「本名を教えて欲しい」と言ってきました。このことは、アメリカ人にも、日本人が実名や顔を隠す傾向があることが常識のように知られているのだと、私が逆に知らされることになりました。
 なにもお金だけでなく、人に役に立つ情報をシェアすることも知識の寄付だと思いますが、wikiHowで一番素晴らしいと思うのは、継続と広がりに繋がるフィードバックループのシステムにいろんな方法を駆使しているところです。こっそり・・・なんてことは全く出来ず、入会すると多くの人が歓迎してくれて、記事が公開されると、ちゃんとファンメールも届くようにそのためのページが用意されていたり、熱心に活動する人には仲間同士で顕彰したり、気が付いたら励ましや注意やプロジェクトへの誘いなどを、グリーティングカードのようなビジュアルなメッセージをそれぞれのページに書きこんでくれるシステムが自発的に発案されて遣り取りされているのです。匿名だとファンメールも受け取ることが出来ないので、感想を聞くこともできません。フィードバックループからは外れてしまうので、結局は継続することがとても難しくなってしまいます。
名乗ることは売名ではなく、先に進む時には自分の行為に対する結果を見届けることが大切だと思って貰える雰囲気になっていけばいいのに・・・と思います。
Facebookと伊達直人が同時に話題になっていることは、私達にとっては考える機会になると思います。

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