亀甲船(コボク船)観光
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昨年木浦で開催された全南科学祝典が、今年は麗水(ヨス)であると出展要請を戴いた時に、一体どんなところだろうと調べてみました。2006年に仕事で訪韓した時は恐竜の足跡が見たいと思ったのですが、時間の余裕が無く素通りした地域でした。それで亀甲船があることを知りましたが、ネットにはあまり情報がありませんでした。2012年には世界博覧会があるそうなのですが、まだ日本の観光客はあまり訪れないところのようで、旅のレビューなども殆どなく、あっても正確な場所(住所)がわかりません。亀甲船のことは少し歴史に興味がある人は知っているのに不思議でした。
やっとみつけたハングルの住所をGoogleマップで検索したら、この湾の海の中でした。それで周囲を探したら、この横付けされた黒い屋根の船に違いないと思いました。
いよいよコボク船を目の当たりにと思ったのですが、23日現地に着いたのは夕方でした。私は日本で調べた情報を全てブースを手伝ってくれるソウルの小学校の新米先生に送って安心しきっていたのですが、日が暮れてなかなか見つからず、本来の目的である出展準備を疎かにしてはいけないので一旦諦めました。公開時間が18時までなので、もう外観を見れるだけだと思っていたのですが、最終日の撤収を早めて良いとのお計らいで、念願の亀甲船観光を実現することが出来ました。
まず「亀甲船」自体通称でコボク船=亀船だと知りました。「亀甲船の方が装甲艦をイメージして凄そうな感じがするのに?」と言うと「韓国では『コボク(亀)』がカッコいいんですよ」と言われました。しかし「거북이배(亀船)」で検索してもこの体験船は出てきませんでした。ですから、麗水を発つ直前にやっとこのレンガ色の船体と黒い屋根が見えて来た時はとても嬉しかったのです。
写真は亀甲船を私に見せるため苦労してくれた韓国の小学校の先生の宋さんと、高校生の頃から知っているのに、どういうわけか日本では会わず韓国で毎年会って珍道中になる山本くん(大阪ボランティア協会)です。
船内は撮影禁止のため写真がありませんが、船底の船室での展示の人物が、怪我をしていたり、厨房の換気が悪いためなどで病気になり顔色を悪くしてあるのがリアルで、停泊しているのに演出で船を揺らすようにしてあるのか、少し恐ろしかったです。帰り際には、李舜臣の肖像画があり案内人のおじいさんに「どうぞお参り下さい」と言われ、私はそれを見て「『風の絵師』の御真みたいだ」と思いました。写真は船の入り口から陸を見たものです。そろそろ陽が沈みかける時間ですが、韓国は日本と同じ時計(時刻)ですが、30分ほど夜になるのが遅いのです。
このようにして無事に希望の麗水観光を終えることが出来ました。
明日から現地でコボク船のお祭りがあるようです。
第44回ジンナム祭典·麗水先代亀甲船大祭 2010. 5. 3(月)〜5. 6(木)/ 4日間
EXPO2012 YEOSU KOREA http://www.expo2012.or.kr/jap/main.asp