翠玉白菜とストローバッタ


 翠玉白菜は故宮博物院の常設展示の代表的なものとして有名です。元はどんな形の原石だったのでしょうか・・・。白菜の白い芯の部分・葉先の緑・そこに止まったバッタ(キリギリスとイナゴ)の緑・・・、誰もが貴重な翡翠を最大限に活かすデザインの閃きと技術に魅せられます。  私は今回2度目に見るのですが、同じものも時が経過し自分の知識が増え、気持ちも違うので、また新たな捉え方が出来るものですね。以前はプラスチックジュエリーのヒントになるものを求める気持ちがありましたし、まだ吸管工芸に出会う直前のことだったので、この作品はただ漠然と見ていたように思いますが、今見ると、一本の細い円筒という限られた素材から作ることを基本とするストローアートの原点をみつけたような気がします。一本から作ることに拘っていたのも、ストローアートを知る前に翠
玉白菜を見ていたので、潜在意識にこびりついていたのでしょうか・・・。偶然、私のストローアートの2作目はバッタでした。
 これは今日の作品。久し振りのバッタです。しかしこれは、バッタの止まっている葉や茎も1本のストローから作っているところがこれまでのバッタとは違います。ストローエビのように、解くと全てが繋がっているのです。今回は、玉白菜の影響を受けたことは間違いないと自覚しています。

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