ストローの歴史


 ストローの歴史はメソポタミアやエジプトの時代に遡ります。その頃はお酒を飲むための道具として考えられたようです。
日本ではストローというと一般ではほぼこの飲用ストローを指しますが、英語ではPlastic strawと言うことが多いようです。これは英語ではただのStrawだと麦わらのことをいうので区別するために上に「プラスチック」を付けます。でも、どうもこれは米語のようです。辞書などにはDrinking strawと書いてあるものもあります。いずれにせよ、その名の通り、昔は麦の穂を取った後の茎(麦稈:ばっかん)を飲用に使っていたのです。余談ですが、それを押し潰して平らな紐のようにしたものを麦稈真田といい、それを編んで麦わら帽子が作られています。
岡山県は昔からイグサや麦の産地で、麦わら帽子や花ござで有名でした。麦わらの飲用ストローもその一環として作られるようになったのですが、戦後プラスチックの時代が来ても、やはり岡山がストローの工業生産地となりました。
意外とストローの素材を知らない人が多いのですが、何度か書きましたようにPP(ポリプロピレン)という比較的新しいプラスチックで出来ています。ストローの麦わらからプラスチック素材への移行は昭和35年頃のことでした。途中ロウ引きの紙製のストローも登場しました。今では殆ど見かけなくなりましたが、ネットで探してみたら、まだ製造されているようなので何十年振りかで使ってみたい気もします。やはり麦わら製のストローでも飲んでみたいです。

 今日はじめてWikipediaの編集をしました。ストローが「ビニルで出来ていることが多い」という記述を見過ごせなかったからです。学生が卒論に引用するのは自己責任ですが、マスコミ関係者は、間違いを広めないように、Wikipedia記述の裏をとってから利用してほしいと思います。学校の先生も一度に多くの人に伝えるという意味ではマスメディアだと思います。

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