色 いろいろ

 昨日の折りたたみランチボックスに書いた、「沖縄は赤。大阪名古屋は黄色の件」。(←このいい方Twitterぽいですね。)の続きです。
 EXPO2012がある韓国本土南端(木浦と釜山の真ん中)の麗水に、4月に行ったことは以前ブログに書きましたが、道中一緒に居た人が「看板に赤と黄色が目立つと思いませんか?!」と言ったのを思い出しました。私は、その時単色ではなく配色ということで感じたのですが、中華的なイメージを持ちました。ソウルなどは、西洋的なものを消化してアレンジして馴染ませた日本の都市と変わらないイメージですが、目を見張るほどの急激な発展中の麗水には、よく目を凝らすと一方ではそんな感覚を残しているように感じました。
 台湾もデザインや色彩が中華的なのは、違うとはいいませんが、都市部は日本や韓国と変わらず東西折衷アレンジが洗練されています。そんな中で大陸からの観光客は一目で見分けがつきました。(3年前のことで、今は??)ポイントは髪型とファッション―とくに赤×黒が目立つカラーコーディネートでした。
陽光の強さから南方系は「赤」を好むというお話を聴きましたが、私は民族的なもの(鳥類で喩えると「刷り込み」)も感じます。
 赤は退色しやすい色(紫外線を吸収しやすく化学変化する)で、赤味が抜けた古い看板を目にすることがあります。なぜ日差しの強い南国で、退色し易い赤が好まれるか、そういう意味では不思議です。なぜなら民族的・伝統的な色というのは、自然との関わりの中で定着して行ったものだと思うからです。また別の視点で考えると・・・、赤が貴重な色だった時代もあるので、その色を使うことは豊かさの象徴であり、退色するからこそ移ろう自然を肌で感じ、神社の遷宮のように、塗り替えることが生活に密着した祭祀的な意味を持って定着していったのかもしれないと想像しました。(大阪や名古屋が金色を好むのは、元は権力の象徴としてかもしれません)


そう言えば、赤の朱雀は南を象徴していましたね・・・


 昔、ある写真家と海外で撮られた街の風景写真を見ていて、「どうして、日本と外国の色が違うんでしょう・・・?」「なんだか光が違うように感じる・・・」と私が言ったのか、その方が仰ったのかはっきりとは覚えていませんが、そのことを思い出しています。


アリス・イン・ワンダーランドの中の赤



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