逆輸入「回転ロケット浮沈子の作り方」2

 Make a Spin Rocket Cartesian Diverというのが英語のタイトルです。
この回転ロケット浮沈子は、4つの原理を見ることができます。
  • パスカルの原理(圧力伝達の原理)
    タレ瓶の中に水が入り込みます。→密封された容器の中の液体は、容器外側のどこを押して圧力をかけても、容器の中全体に同じように圧力を高めます。
  • アルキメデスの原理(浮力の原理)
    沈んだタレ瓶が浮きあがります。→液体中の物体は押しのけた液体の重さと等しい浮力を得ます。
  • ボイルの法則
    タレ瓶の中の空気が膨張収縮します。→温度が一定の時、一定量の気体の体積は圧力に反比例します。
  • ニュートンの運動の第3法則(作用反作用の法則)
    排水の水流でタレ瓶が回転します。→2つの物体間に働く力は必ず相互に作用しあい、大きさが等しく、向きが反対です。
 私は科学工作として子ども達にこれらの原理を体感してほしいと思って、いろいろな視覚化を研究して、まず身近なストローでの方法を想いつきました。 Widen the End of a Plastic Straw
 この浮沈子で日本科学未来館の館長毛利衛さんの科学賞を戴きましたが、子どもには少し難しいビスの挿入で熱湯を使用することとライターの火を扱う作業を要したために、まずタッピングビスに替わるものとしてワッシャーを通してオモリにするドロップ型の簡単浮沈子を考えました。それで熱湯を用意する必要もなくなり、ビスをまっすぐに差し込むこともなくなり随分簡単にすることが出来ました。

でも、最近は防火の観点から火器の使用が厳しく制限されるようになり、ライターを使うことが許されない工作教室の環境も多いため、なんとかそれをクリアする方法でまた頭を痛めました。そんな時に中部大学の研究室にあったビー玉をオモリにした浮沈子を見たことがヒントになってタレ瓶を回転させる方法を想いつきました。入水時の視覚化も考え、プラスチックビーズを中に入れて「高速W回転浮沈子」と呼んでいました。
 それを外国の子ども達にも紹介したいと思って記事を書きましたが、やはり材料のタレ瓶+適した大きさのビー玉の入手が困難な工作はあまり多くの読者はありませんでした。欲求不満になってしまいますよね・・・。 そこでwikiHowのアドミンの女性の提案で、今度はまた逆にストローへと立ち返って2つの方法の選択肢がある記事に発展させて発信することになりました。
 夏休みに世界中の子ども達が楽しく体験してくれるといいなと思っています。
 また、これは私の体験を元に、高齢者の方にも楽しみながら手の運動をして頂けることを英語のカテゴリーにも活かして戴きました。

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