ストローザウルス ネオ


 吸管造型工芸=ストローアートの台湾での呼び方です。「吸管」とは字を見ただけで、麦わらとの混同もなく、なるほどストローだとわかります。
前にリンクで紹介しましたように、出会いは2001年秋の台湾高雄でした。エビや虫に擬人化のイメージを持ってもいいのですが、私の場合はリアルさの追求に意識が向いていたのでそんなことはありませんでした。
その後恐竜が作れるようになってから、全く実物とは素材感も違うフィギュアということで、自然に作品に感情移入するようになってストーリーが想い浮かんだりするので、アニメーション(コマ撮り)にしてみたいと思うようになりました。環境的に映像制作会社の方達と会う機会も結構ありますし、インタビューでは「今後の抱負」を訊かれることが多いので、いつもそんな希望をお話ししていました。それを知り合いのディレクターが覚えていて下さって、あるところで意図せず話したら、新しいアニメ素材を求めていた制作会社の方が興味を持って下さって、一つ作品を作ってみようと言うことになりました。
 決まったものの、これほど小さなキャラクターを使うのは初めてだそうで構成が決まるまでに関わる人は皆いろいろ悩み、私はキャラクターを試作して、映像スタッフは何度も試し録りをして検討し、首の長い恐竜のストーリーで録ることに決まりました。
 首長竜のストーリーは、それより2年ほど前に、私が子ども達の科学的興味を引き出すことを目的に童話にしていました。恐竜やストローのことなどを科学的視点で見る楽しさを知って貰いたいと思ったのです。それが「ひとりぼっちのネオ」というお話です。このストーリーを皆さんがご覧になって印象に留めておいて下さったのだと思います。私は長年参加させて戴いた青少年のための科学の祭典(サイエンスフェスタ)をこの出展で卒業することにも決めていた最後のテーマでもありました。
その時ステージを手伝って下さったミュージシャンの方々、イラストを使わせて戴いたり、会場でサポートして戴いた参加メンバーは、今では、そんなお願いが気軽に出来ないほど皆活躍されていて、あれはあの時にしか出来なかった貴重な体験だったと想い返しては感謝しています。
それが、NHK教育チャンネルのプチプチアニメ「ストローザウルス ネオ」として、今度はまた別の映像制作プロの手で、こんなに早く蘇る―実現するとは思ってもいないことでした。
 
「ストローザウルス ネオ」
http://www.geocities.jp/min_pda/nep-neo/2009neo-info.html

 春休みに一度放送されましたが、その再放送が7月27日(月)の同時間帯に予定されています。
ほわんとした「ひとりぼっちのネオ」のストーリーとはまた少し違った感じで、コミカルなところや「怪獣っぽい」と誰かが感じたと言っていたようなシーンもあって5分間はあっという間に流れて行くので目が離せません。
一度ご覧になった方も久し振りにネオ達と逢って下さい。

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