Sakura of memory
桜の記憶


夢の破れめから月を観ている
Torn into dream. Watching the moon from crevice


 2011年の桜はことさら印象深く思い出します。
東日本大震災から一月後に桜の季節を迎えたことも、
同時に俳句を作り始めたことも、
イメージと言葉が重なり記憶が強くなっているのかもしれません。

もう一つ、2011年の満月(スーパーフルムーン)も、
阪神淡路大震災の直前に観た満月が印象にあって重ね合わせてしまいます。 
そして、こんな自由律の俳句を薦めて下さった方は、
次の年の桜は地上からご覧になることは出来ませんでした。
その頃皆が集っていたジャズの流れるカクテルバーには、
窓から月の光が差す不思議なところでした。

それ以来、言葉は出てきても字に表すことが出来ないままです。
季語というのは、その色自体が表現を助けてくれる絵具のようなもの...
また絵が描きたくなればいいなと思います。

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