Artificial flower, Hong Kong-flower, Suichuka造花・ホンコンフラワー・水中花

 パーマネント・プリーツフラワーを作り始めて、造花を色々調べてみると、
 近代デジタルライブラリー「新撰女子就業案内」という39年発行の書籍の付録の「名家譚叢」に
「造花」という項がありました。

 それによると、日本では造花はかんざしの用途しかなかったのですが、
洋服の残り布を使って作られ始めたのがたコサージュの発祥なので、
西洋の洋服文化が浸透して行く明治という時代に作られるようになったようです。
 造花と言われて思い浮かぶのは香港フラワーで、
子どもの頃だったので素材がよく分かりませんが、プラスチックには違いないと思います。
「ホンコン・フラワー」を耳にしなくなって久しいので昔の素材の造花はないのかもしれません。
替わって色鮮やかなポリエステル地の造花が様々なところに使われていますが、シルクフラワーと呼ぶそうです。
 そう言えば、なかなか目にすることが無い和紙の水中花も、最近ポリエステルの造花で出来たものは目にします。
今ではSuichukaと英語で訳される水中花も、少し前まで「水に入れると開く花」と出ました。
完成形を鑑賞するには現在のリアルな造花の水中花も綺麗でいいのですが、
「水に入れると開く」という演出効果は、水中に投じる前に既に形が出来上がっていては、
わたし的には風情を欠くように感じてなりません。
 同じプラスチックでも、繊維にしていないポリエチレンのバッグから作る水中花は、
私なりに「水に入れると開く花」を踏襲して現代的にアレンジしたものだと、自分自身で納得しているのです。

これはPET(卵パック)で作ったものです。

コサージュ (Corsage) は、女性がドレスや衣服に着ける花飾り。コサージとも呼ばれる。生花あるいは紙・布製の造花、リボン、チュールから作り、慶事の服装を引き立たせるために肩・胸部・腰部などの胴部、手首に着用する。婦人服の胴部、身ごろを意味するフランス語の Corsage が語源。男性が礼服の上着に用いる花飾りはブートニエール Boutonnière と呼ぶ。(Wikipedia)

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