Decapoda(ten-footed), Shrimp
十脚目、エビ



 ストローエビは、実は最初は6本脚でした。
それは、私のイメージだけで作っていたからですが、生物の先生にご指摘を受けて、その後十脚切るようになりました。
 また、触角の長さも、いつも食材としているエビのイメージで現在の半分の長さに切っていたら、甘海老の漁師さんが活きたエビを送って下さり、その長さを改めて認識しました。
大根の葉が流通に適した(箱の)長さにカットされて店で売られているのと同じ理由かもしれません。
それに、ストローの全長を使うことは、不離切一本のストローアートの基本形代表ともいえるエビではビジュアル的にもクールだと思えるので、漁師さんに感謝しています。
 尾は、現在日本では一般的な食材となっている芝エビ・ブラックタイガー・クルマエビが手本でした。元々私は調理師ですから、エビの尾の刺には水が溜まっていていて揚げる時に油が撥ねるのを防ぐため、少し切って水分を除いておくことから、この部分のイメージが強いのでしょう。ストローエビの尾にもそれを忠実に造形しました。
 このストローエビは、工芸であると共に、子ども達に私が経てきた観察体験を体感して欲しいという想いもあります。
ものづくりは、昔から人間が自然や生物などを手本に工夫を重ねて今日の形になっているものが多いと思います。
観察は、ものづくりの原点だと感じているからです。

 wikiHowを通して世界中にストローエビの作り方が広がっていますが、こんな想いも伝わって欲しいと願っています。
エビの種類はとても多いので、世界各地でそれぞれポピュラーなエビは違うでしょうから、これから様々なストローエビが誕生して行くのも楽しいことだと思います。
http://en.wikipedia.org/wiki/Caridea
WikipediaでShrimpを引くと十脚目のこれが出ました。
イセエビ
Japanese spiny lobster
甘海老
ホッコクアカエビのことで、日本海沿岸に漁場が多いです。
テナガエビ
台湾で観た吸管工芸はこれを造形したと思われるデザインでした。
ストローエビ

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