ストローアートについて「思う」ということ

 あるストローアートの取材でのこと。ストローアートの良さについて、「『思う』という言い方は客観的な感じがするので、『です』と言い切って下さい」と言われました。そもそもインタビューでそんな注文をすること自体おかしいと思いますが、それはさておき、「思う」という言葉について、も一度考えてみたいと思います。
(この短い文章の中に既に「思う」が2つ出てきました。笑)
JP(日本郵便)が暮にネットでしていた「今年あなたが多く使った漢字一文字のBEST10」に「思う」という字がありました。私の場合、この漢字が一般的なランキングより上位にあることが判りました。ということは、それは私の個性に繋がるものなのでしょうか・・・。
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【思う(想う・憶う・念う)
ある物事について考えをもつ。考える。
①判断する。信じる。「これでよいと―・う」「そうは―・わない」「自分の―・ったとおりに行動しなさい」
②決心する。決意する。「新しく事業を始めようと―・う」「―・うところがあって酒を断つ」
③あやしむ。疑う。「変だと―・った」「そんなことがあるはずはないと―・っていた」
眼前にない物事について、心を働かせる。
①推量する。予想する。「この本はいくらだと―・うか」「―・わぬ事故」
②想像する。「―・ったほどおもしろくない」「夢にも―・わなかった」
③思い出す。追想する。回顧する。「亡き人を―・い悲しくなる」「あのころを―・えば隔世の感がある」
願う。希望する。
「―・うようにいかない」「美人に生まれていたらなあと―・う」
心にかける。心配する。気にする。
「君のことを―・って忠告する」「このくらいの暑さは何とも―・わない」
慕う。愛する。恋する。
「故郷を―・う」「心に―・う人」
ある感じを心にもつ。感じる。
「別れは悲しいと―・う」「歓待されて心苦しく―・った」
表情に出す。そういう顔つきをする。
「もの悲しらに―・へりし我(あ)が子の刀自(とじ)を」

【考える】も、同様に精神的な活動を表す語だが、「考える」は知的に分析することであり、「思う」は情的、感覚的な心の働きや瞬間的な判断などを示すのに用いる。
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 インタビュアーは2番目をイメージされたのでしょうが、私は1番目と3番目の気持ちが大きく、2番目ももちろん、それ以外にも、そして硬い表現になるので避けた「考える」も含まれた意味で言いました。だからこそよけい断定は出来ません。
 最初ストローアートに出逢って夢中になっている時期は、冷静に客観視など出来るものではありません。「面白い」「材料費が掛からなくていい」・・・と、自分が感じたままにストレートに言えたのです。ところが10年も関わっていると、少し退いて客観的に見ることも出来ますし、色んな視点が増えて積み重なって行きます。ちなみに、そのインタビュアーは今回の取材で初めてストローアートを知ったそうです。その人と私のストローアートへの感覚が同じであること自体考えてみれば変ですよね?!
 それぞれの人の、それぞれの受け取り方、考え方、立場・環境・・・、その中で自分にフィットさせて楽しむのがクラフトやアートであると思います

 言い切るよりも、もっと深い想いがあることを・・・

参考 Goo辞書

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