Mad Science

 Mad Science 「まったく新しい科学ビジュアル本」と帯にあるのに違わず表紙のデザインから惹かれます。それもその筈、Theodore Gray は元素コレクターで「世界一美しい周期表」を制作した人でもあるのです。その本が日本でも春に翻訳されて出版されました。そして、それを翻訳されたのがストローエビがきっかけで交流させて戴いているnobさんこと高橋信夫さんです。
 nobさんとは6年前からオンラインだけで時々遣り取りさせて戴いているのですが、お母様は86歳になられるのに、以前からPCで絵を描かれて、iPadも既に毎日使いこなされ、私のストローエビも早くから作って下さっているスーパーウーマンなのです。
東京で仕事をする度にnobさんには一度実際にお会いしたいと思っていたのですが、私が仕事場に貼り付けで動けないのをいいことに思い切ってご連絡してみたら、先日スタジオを訪問して下さって初対面を果たすことが出来ました。
ちょうど前日から「安全な煙の作り方」をITCキッズのメーリングリストで質問していたら、この本を戴いてグッドタイミング!と言いたいところですが、ストローは熱に弱いし実際に使うことは出来ません。髑髏マーク(絶対危険)の実験もたくさんあって覚悟して取りかかる必要があります。(レシピはあっても詳細ではないので自分でコツを研究しなければいけない)
だからこそがこの本の価値―なかなか見ることのできない実験の美しい一瞬を捕らえた写真から科学的想像を膨らませることが出来る本だと思います。wikiHowと同様に、眺めて楽しむのもよし、踏み込んで追実験した人の発展させた方法を知らせるシステムも準備されているアメリカ的な書籍です。


 「あり合わせのものだけでどこまで実験できるか」は「あり合わせのものでどこまでアート(ものづくり)できるか」のキッチンアートとも通じるところがあり、とても刺激を受ける本でした。

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